預金封鎖に備えてどんな対策を取るべきか
日本では1944年、日本国債の発行残高が国内総生産の2倍に達したために償還が不可能となり、財産税の新設と共に昭和21年2月17日に突如として預金封鎖と新円切替が 実施されました。
わたしたち庶民こそが自らの資産の保全に努めなければなりません。
預金封鎖の影響を逃れたいなら、株式、不動産、外貨の他に、たやすく換金できる貴金属、金地金、純金積立、金貨などが対抗資産となります。 それが「金貨」です。
例えば金貨や金地金など金:ゴールドという有史以来価値を失ったことのない資産はそれをもっているだけで資産防衛になります。かの資産防衛で有名なスイスの銀行家などは 「ポートフォリオの1割は金:ゴールドにすべきだ」 と言っていました。金は資産防衛としてとても有効です。
「資産の保全」には、
- 資産の価値自体を守ること(減額させない)
- 国の資産没収から守ること
が必要です。
この2つの条件を満たしているのが、金(ゴールド)投資になります。
「有事の金」と呼ばれていることや、ドイツが過去のハイパーインフレの教訓から、米国に次ぐ金の保有量を有していることが、何よりの証拠だと言えます。
基本的に有効なのは金(ゴールド)の現物を購入することです。
証券、いわゆるペーパー投資は有効ではありません。
単純に「投資」という意味で、金(ゴールド)を100万円で購入し、200万円で売却することにより、100万円の利益を出すというものであれば、証券投資で十分です。コストもそのほうが安くなります。
しかし、良く考えてみてください。
円ベースで利益を出したとしても、いずれは円の価値が大幅に下がる、あるいは無くなるような事態を想定して資産を保全することが目的です。
ですので、円ベースで「〇〇万円儲かった!」ということが、そもそも無意味です。
改めて「資産の保全」という観点で考えてみると、証券投資(ペーパー投資)には2つのリスクが存在します。
経済の混乱による決済不可、換金不可等のリスクがある。
「資産課税」という形で、預けている資産を没収されるリスクがある。
ですので、金地金(ゴールドバー)や、金貨(ウィーン金貨・メイプルリーフ金貨)などの現物を購入することが大切です。
ちなみに、金地金(ゴールドバー)を購入するには、ある程度まとまった金額が必要となります。
そこでお薦めしたいのが金貨(ウィーン金貨・メイプルリーフ金貨など)です。少額で手に入るウィーン金貨等は世界中でも良く知られていますので、財政破綻時の混乱期には、決済手段としても利用できる可能性があり、大変有効と考えます。
上記理由により日本が財政破綻した場合の備えとして、金貨の購入は有効です。できる限り早急に金貨などの購入をお薦めします。